春は寒い冬を耐えてやっと迎える暖かい季節。ファッションも生まれ変わって彩りを取り戻す変わり目のような時期です。
そのような節目の季節に、今や世界のファッションを牽引しているといってもいい韓国の春は、どのようなアイテムを選んで楽しんでいるのでしょうか？
この記事では、2024年春に押さえておいて損はない韓国ファッションや欠かせないアイテム、注目のカテゴリーなど、最新トレンドをいち早く紹介します。
韓国っぽファッションを上手に取り入れて、旬コーデを自在に操る楽しい春から今年度をスタートさせましょう。
2024春に押さえたい韓国ファッション
2024年春の韓国ファッションのトレンドは大体以下の3つがきています。
- 最新トレンドとして急上昇中のパンクファッション
- 2022年誕生から人気の衰えないバレエコア
- 去年から引き続き人気の高いリボンモチーフ
この3つのカテゴリーはコンセプトが分かりやすいため、あまり深く考えずに楽しみながら選んで取り入れることができます。
アイテムに関しても、比較的取り入れやすいデザインやアイテムが上がってきているため、今のうちにチェックしておきましょう。
春の韓国スタイルに欠かせないアイテム
春の韓国スタイルに欠かすことのできないアイテムを紹介します。
2024年の韓国っぽさは服のコーデだけでなく、アイテム使いの上手さにも現れるため、ここで確認したアイテムを大いに役立てましょう。
クロップド丈アウター
クロップド丈は6～8分くらいの丈のことですが、トップスのクロップド丈が流行っている韓国では、クロップドジャケットも同様にトレンドに上がっています。
ポリエステルのアノラックジャケットは着心地も見た目も軽快で、レジャーの機会が増える春先の温度調節にもピッタリ。
スポーティーなアイテムですが、韓国女子はこれにミニスカやショートパンツを合わせてやっぱり可愛く着こなしてしまいます。
小花柄ワンピース
ガーリーな小花柄のワンピースは韓国ファッションでもさまざまなデザインで人気を集めていますが、キャミワンピはコーデの幅が広いため、特におすすめです。
まだ1枚で着るには時期的に早い春は、シアー素材のカットソーをインにして露出を抑え、寒さ対策にきれい色のカーディガン、花柄キャミワンピの甘さをデニムパンツで引き算すれば、旬コーデの完成です。
いつものカジュアルコーデに取り入れることで可愛らしさを即乗せできるため、便利な小花柄ワンピースをこの春は1枚用意しましょう。
横長バッグ
2024年の春にバッグを新調するなら、ショルダータイプの横長バッグをおすすめします。
帆布のトート型や、ボストン・ハーフムーン、キルティング素材、ビビッドカラー展開など、さまざまなデザインの横長バッグが続々お目見えしています。
形の上品さもさることながら、横長バッグは底が浅いため、なかの物がとても探しやすいのが特徴です。
カジュアルにもガーリーにも合わせやすく使いやすいため、コーデを邪魔しないバッグです。
オーバーサイズバッグ
オーバーサイズのヌビバッグはボリューム的にも素材的にも今季トレンドで、外すことのない安心なアイテムといえます。
韓国語で『キルト』を意味するヌビは韓国の伝統工芸でもあり、あるメーカーで販売しているヌビバッグは新商品が即完売するほど人気があるとか。
縫い目がストライプに走るキルティング地を縦方向にして仕立てられたバッグは、ものをガンガン入れても傷もつかず丈夫です。
オーバーサイズファッション全盛期のサイズ感ですが、見た目よりも軽快に持ち歩けるため、物を沢山持ち歩くタイプの人には特におすすめします。
ぬいぐるみバッグチャーム
『ブラックピンク(BLACKPINK)』のジェニー(JENNIE)がバッグに黒猫のぬいぐるみを付けてインスタ投稿したことで注目を集め、そのままZ世代に浸透しました。
韓国アイドルの影響力にはつくづく脱帽ですが、バッグやキーにつける他に、ぬいぐるみそのものがバッグになったものも出回るようになりました。
元々は特定のキャラクターが人気だったようですが、転じて好きなぬいぐるみをつけるようになって今に至り、今では目移りするほど多種多様なぬいぐるみ達が活躍しています。
シアー・レースソックス
シアーやレース素材のソックスがこの春のトレンド。なかでもレイヤードタイプは、上から普通の白いソックスを穿いているようなデザインが楽しいソックスです。
吐き口に締め感がないものや、伸ばすとさまざまなタイプの柄が楽しめるレース、個性的な編み模様、レッグウォーマータイプや穿き口にフリルがあるものなど。
ソックス一つとっても充実し過ぎているといっていいほどいろいろなデザインがあって、トレンドでなくてもつい穿いてみたくなります。
ネクタイ
ネクタイのトレンドは2023年の秋から続いていて、特にシャツとネクタイのセットがよく売れているほど人気です。
ネクタイを締めるスタイルのことを『タイドアップ』といって、カジュアルスタイルのシャツにタイをあわせるような場合もタイドアップと表現します。
ゆるい感じでカジュアルに決めている場合でも、ネクタイを締めることで女性でもやはりファッションが引き締まるため「ちょっと甘いな」と思ったときなどに使うと便利です。
2024年はパンクファッションの再来！
「歴史は繰り返す」との言葉通り、1970年代に流行ったパンクファッションが再流行の兆しを見せています。
2024年に取り入れるべく、パンクファッションのおすすめアイテムを紹介します。
タータンチェック
パンクファッションといえばタータンチェック柄ですが、ちょっと落ち着いた赤味が大人っぽい色使いのフレアスカパンで、ひと味違ったパンクはいかがでしょう？
パンクファッションとして雰囲気を醸すには、タータンチェックのような多色の細い縞を格子に織りあげた柄が定番として外せません。
露出を押さえたい場合はニーハイソックスやレッグウォーマー、ロングブーツなどを取り入れるとテイストを邪魔しないためおすすめです。
チョーカー
ベルベットリボンのチョーカーならパンクファッションの可愛らしさも、今トレンドのリボンモチーフにもバレエコアにも通じるものがあるため、色んな意味でおすすめです。
うしろはきちんとアジャスターで調整可能、リボンの輪の大きさも結び方で替えられ、首ではなく髪を留めたり、ネクタイ結びをしたりするのもいいかもしれません。
肉厚リボンは高級感もあり、ピンクと2色展開のため両方とも持っていると気分で使い分けもできます。
ダメージニット
ダメージ風のニットは透け感を利用した着こなしで、重めがポイントのパンクファッションを春先でも楽しめます。
大胆なパンチングを利用して、なかに赤や紫などを着てわざと覗かせるとパンク感が増しておすすめです。
インナーを考えればもちろん冬のコーデも、パンクファッションのトレンドが過ぎても個性的な大人コーデにも、と、長く使えるアイテムです。
ブロックチェック
パンクファッションのもう一つのチェックといえるブロックチェックの、クロップド丈に赤のリブ編みを組み合わせた、パンクのなかにも可愛さがあるカーディガンです。
パンクファッションで定番のボンデージパンツをあわせるのもいいですが、ブラックデニムやワイドパンツ、黒のキャミワンピなどでパンク要素を抑えたコーデにすると取り入れやすいでしょう。
ちょっぴりモード感のある大人パンクに仕上がります。
スタッズ・ハトメ
ハトメを打ったストラップを肩にかけるタイプのオフショルダーニットは、ワインレッドと黒の組み合わせでセクシーなパンクファッションにしてくれます。
保温性の高くないアクリル素材で肩を見せるオフショルダーなら、春のニットとしてもおすすめです。
オフショルダーは季節が変わったらタートルネックやシアー素材のカットソー・タンクトップなどと重ねて着ることもできて、1枚あると着ごたえがあるアイテムです。
プリントTシャツ
一枚あると部屋着にもトレンドコーデにも使えるパンク系プリントのTシャツは着倒す恐れがあるため、用意が1枚だけでは足りないかもしれません。
サイズ感は迷いのないオーバーサイズで、春先などのまだ半袖が早い時期には長袖Tシャツを重ねて着るなど、組み合わせが楽しくなるアイテムです。
ルーズなラインのパンツでも、タータンのミニスカでも、センターインできれいめボトムに取り入れても、意外とどこにでもハマるのがプリントTシャツのいいところです。
2023年から引き続き人気‼バレエコア
バレエコアは2022年春頃に韓国で発祥したファッショントレンドで、本格的に火がついたのは次の年の2023年春です。
バレエをモチーフにしたバレエコアは服のみに留まらず、ヘアスタイルやアイテムにも取り入れられています。
ここでは、Z世代を中心に、引き続き人気を博しているバレエコアのおすすめを紹介します。
チュールドレス
チュールのキャミワンピースはバレエコアの花形ですが、上から下まで甘くするよりロゴ入りTシャツやゴツめのブーツなどでカジュアルダウンするのも楽しいアイテムです。
デニムパンツやダッド系スニーカーと合わせたり、黒いトップスを合わせてIラインを作るスタイルアップさせたりと、チュールレースという超ガーリーな素材の割には通常通りの着回しが効いて便利です。
「チュールレースなんて着たことない」という人は、せっかくの機会だと思って挑戦してみましょう。
ギャザースカート
ティアードのギャザースカートのマキシ丈は、大人っぽいバレエコアが簡単にできあがるため、ぜひ挑戦してほしいアイテムです。
足元からこっそり覗く丸いトゥはバレエシューズを思わせて、うまくピタッとハマったコーデに仕上がっています。
トップスにはパーカーなどのスポーティー系や、かっちりしたジャケットなども合わせやすいため、年齢を問わないバレエコアを取り入れたい場合はギャザースカートを選びましょう。
ビスチェ
フロントがレースアップのニットビスチェは手編み感が素朴な印象の、春にぴったりなナチュラルなバレエコアに仕上がりそうなアイテムです。
黒Tシャツ×白のニットビスチェと、ブラウンTシャツ×ブラウンのニットビスチェのそれぞれのセットという2色展開です。
肩ひもが細く華奢なイメージが可憐なビスチェは、レースアップの上の部分を少し広げて着崩すのも雰囲気があっておすすめです。
フリルソックス
クシュっとさせて履く靴下は『クシュソックス』と呼ばれていますが、その様子がギャザーを寄せたように見えるちょっと透け感のある靴下です。
履き口は締め付けずにフリル仕立てで、自然に寄ったようなシワと緩さのバランスが絶妙で、足首も細く見せています。
サンダルを履いてもご覧の通りむしろ似合うくらいで、靴下を履くと違和感が心配されそうな靴でも、この靴下ならなんの問題もなく履けそうです。
トゥシューズ
バレエコアコーデにはバレエシューズといいたいところですが、ここはラウンドトゥではなくポインテッドトゥを選んで少し背伸びをしてみましょう。
かかとが低く平たいバレエシューズ同様、大人には大人の女性のフラットシューズが脚を美しく見せてくれます。
そしてバレエシューズと比べると、洗練された大人のコーデに履いても浮くことがなく、でもさりげなくバレエコアを取り入れることにも成功します。
リボンシューズ
バレエコアでは定番のリボンがついたシューズですが、リボンの大きさとメタリックなカラーリングが視線をひきつけます。
スカートにもデニムにも合わせやすく、スティレット(短剣)と称するに値する切れ味のいいつま先が、甘いコーデを外すいいスパイスです。
フリフリなガーリーを着る勇気はないけれど、バレエコアのかけらだけでも身に着けてみたいという人は、このような辛口のリボンシューズなら取り入れやすいでしょう。
まだまだきている！リボンモチーフ
リボンモチーフはまだまだきている韓国トレンドです。
さまざまな形でリボンを楽しめるリボンモチーフのアイテムを紹介します。
Tシャツ
さまざまな結び方のリボンのリアルプリントが可愛いTシャツは、気軽に身に着けられるリボンといえるでしょう。
ネックラインや袖口・裾にしっかり幅を取った作りをしていて、洗濯やヘビーユースでヨレたりめくれたりする心配がなく、ネットが必要なリボンモチーフもないため、他の洗濯物と一緒に洗っても安心です。
きれいめのボトムを組み合わせれば、年齢を問わないリボンコーデが楽しめるでしょう。
スカート
レース・タック・ギャザーにフリルと、女の子の夢を詰め込んだようなスカートに、ここしかないといった場所にリボンが留まっています。
黒いトップスとアンティークな銀のコンチョモチーフチェーンベルトをあわせると、その甘々さを強めに主張していたはずのスカートが、一気に他と足なみを揃えてくれます。
ゴツめの靴でしっかり地に足をつけたら、街へ出かける準備は万全です。
パーカー
スポーティーともドラマティックともいえる、艶のある大人素材が作るシルエットを自在に操るストリングが、可愛いリボンに着地するクロップド丈のパーカーです。
さまざまな要素をもつアイテムのため、コーデの守備範囲が相当広くなるこのパーカーは、気分によってストリングを緩めたり絞ったりできて、遊び心満載です。
ポリエステル素材でジップアップのため暖かい日は前を開けて羽織るなど、うまくすれば3シーズン着まわせる稼働力も魅力です。
カーディガン
ボタンの代わりにリボン結びを配した、大人可愛いリボンが特徴のカーディガンは、オフィスにもデートにも使いまわせる優れものです。
アイボリー・ベージュ・オレンジ・スカイブルー・ミント・ネイビーと選択肢が豊富で、どれも「分かってる」色が嬉しいカラー展開です。
大人のリボンをきれい色で取り入れられる、2色くらい常備しておきたい女子力要員です。
キャップ
刺しゅうキャップは韓国ファッションでここ数年人気が続いていますが、『野球帽』にしては可愛すぎるリボン刺しゅうのキャップも登場しています。
韓国アイドルは新曲を発売する前の半年～1年程の長い準備期間中に、曲の世界観のために作り込んだ自身のイメージのネタバレを防ぐため、キャップを被って行動するそうです。
ファンはそういった推しのポリシーを共有したいもの。リボンの刺しゅうキャップは気軽に取り入れられる、トレンドを通してアイドルとの間をリボンのように結ぶ媒体なのかもしれません。
春は韓国ファッションの独壇場♡
2024年春の韓国ファッションについて、最新のおすすめ商品を紹介しましたが、いかがでしたか？
春は新しいトレンドの始まりを告げる節目の季節であり、世界の注目を集めている韓国ファッションはまさに春を連れてくるような吸引力があります。
これからもファッション業界を席巻するであろう韓国ファッションを、この春からいち早く取り入れて、今年度を勢いよくスタートしましょう。